夜中に足がつって激痛で飛び起きる

 女性、スポーツ選手、妊婦、高齢者など、寝ているときに足がつり、飛び起きてしまうほど痛い「つり」。いったんつるとなかなか治らず、どうしたらよいのか、ひどく不安になってしまいます。どうしてつるのか、つったときにはどうすればよいか、覚えておきましょう。

■原因が定かではない筋肉の突発的な痙攣
 突発的な四肢の筋肉の痙攣を俗に「つる」といいます。よくあるのは太股やふくらはぎの筋肉の痙攣で、これを「こむらがえり」といいます。けっこうよくある症状ですが、原因ははっきりしていません。一般的には、疲労物質である乳酸が筋肉内にたまることが原因になって筋肉繊維が痙攣をおこすのではないか、といわれています。確かに水泳や全力疾走を伴う過激な運動にかかわっておこることが多いようです。鍛え上げられて筋肉をもつサッカー選手でさえ、試合の終盤になって足がつって交代する場面をよく見かけるので、筋肉疲労との因果関係は確かなようです。
■痛いから長いようでもわずか数分の勝負
 つっている間中、激痛が伴うので、本人にとってはひどく長い時間のように思えるかもしれませんが、実際にはほとんどの場合、長くて数分でおさまり、痛みもあとに残りません。こうした短い時間で終わるつりは、ほとんど心配いりません。もし長く持続してつるとか、いろいろな場所がつる場合には、全身的な内科疾患の一症状としての可能性もあります。カルシウムやマグネシウムなどのミネラル不足、カリウムなどの明らかな電解質の異常、降圧剤、利尿剤などによって引き起こされることもあります。糖尿病や腎臓病など、慢性の内科疾患がある人は、主治医によく相談しましょう。こうした病気のない人でもよくつるようなときには、治療の必要があるかどうかを整形外科で尋ねてください。
■筋肉のピークを過ぎたら予防を
 原因が何であっても、つってしまったときには、まず患部を温め、つっている筋肉を伸ばすように足首を動かしてください。ふくらはぎならば、足の指全体と足先部分を手前にゆっくり引っ張って伸ばします。痛くてもがまんし、落ち着いて次第に軽くなってことを確かめます。予防には、足を冷やさないように、マッサージやストレッチを行います。運動の前には、入念な準備運動を必ず行います。夜中や朝方につるならば、就寝前に足首、足指のストレッチを行いましょう。
 足のつりは年齢に関係なく、もちろん病気でもありません。ただし、同じ運動量の場合には、若いときにはつらなかったのに、年齢とともにつることが多くなったということはあります。この因果関係を実証したデータはありませんが、筋肉と運動神経は、20代がピーク。それ以降は衰退し、加齢にしたがって多かれ少なかれ下肢の血行障害が生じているので、筋肉への酸素の供給不足がおこりやすいことにも起因しているようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ページトップへ