唾液が出れば出るほど若く健康になる

 私たちの口のなかに分泌している唾液は1日1・5~2リットル。ちょうど大きなペットボトル1本分に当たります。こんなにも大量の唾液が分泌されるには、それだけのわけがあり、そこに働き者の唾液のすごさが隠されています。人間にとってのライフラインともいうべき唾液。おおいに唾液を出して若さと健康を保ちましょう。

■消化の最初は唾液に始まる
 唾液は、耳の下、あごの下、舌の下から分泌される無色、無味、無臭のちょっと粘り気のある液体。ふつうに生活しているときには、あまり自己主張することはありませんが、実は一人何役もこなす働き者です。口の中に入ってきた食べ物は、まず唾液で適度な湿り気を与えられ、咀しゃくによって唾液と混ぜ合わされます。唾液のなかに含まれている酵素はデンプンを分解して糖に変える作業をし、胃や腸での分解しやすいように液化。そのとき、唾液のなかのリゾチームという酵素の殺菌作用により、食べ物のなかの菌を無毒化し中和する役割もします。さらに噛めば噛むほど唾液の分泌が高まり、唾液に溶けた食べ物の成分が味覚を刺激し、その刺激が脳に伝わり、胃腸などの消化管の運動と消化液の分泌を高める……というように連鎖的に消化にかかわっていきます。
■唾液が出れば出るほど脳や肉体の若さは保たれる
 唾液の最大のすごさは、活性酸素を除去するさまざまな物質を含んでいることです。活性酸素とは酸化力の強い酵素で、老化を促進させる物質。酸素は人間にとってはなくてはならない物質ですが、同時に細胞を老化させてしまう諸刃の剣でもあり、活性酸素は生活習慣病やがんの原因ともいわれています。唾液には皮膚や髪の毛、口、胃の粘膜、血管などの傷を修復する物質や神経細胞の修復、脳神経の機能回復、脳の老化防止作用などに作用する物質も含まれており、これらの物質が唾液を通じて全身を巡るので、唾液が出れば出るほど、脳や肉体の若さは保たれるということになります。
■唾液を多く出したいならガムを噛もう
 唾液の素晴らしさを知れば知るほど、できるだけ多く唾液を分泌を促させたいところ。それには、とにかく噛むこと何よりです。1口分の食べ物を口に入れたら、とにかく30回噛んでから飲み込むことを目標にしましょう。ゆっくり噛みながら食べると、唾液も多く分泌され、唾液に含まれる活性酸素を除去する物質が食べ物とよく絡み合い、毒性が薄めます。また食事の間に栄養吸収が開始され、血糖値が上がり、少ない量で満腹感を感じることができるので、肥満防止にも役立ちます。
 唾液の分泌をよくし、咀しゃく力を高めるためにはガムを噛みましょう。ガムを噛むことで、リラックス効果をもたらすと同時に、緊張と緩和のメリハリがつきます。スポーツ選手ならずとも、ガムを噛んでいれば唾液量は増え、噛む力は明らかにアップ。行儀が悪いなどといわずに試してみてはいかが?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ページトップへ