いつまでも自分らしく体を動かせることができるように!

有名人が昔の知り合いに久しぶりにご体面! というテレビ番組がよくあります。多くの場合、登場する同級生など、同じ年齢のご体面相手が、どうみてもテレビによく顔を出している人とは一世代も違って見えることが多いもの。人はかならずしも、暦年齢どうりに年をとっていくわけではないということを、如実に物語る例といえるでしょう。もちろん、誰でも、年とともに体力年齢はしだいに低下していきますが、でも、下降勾配をいかにスローなカーブにするか……これが勝負の分かれ目。毎日の小さな努力が想像以上に大きな違いにつながっていきます。

 

■よい姿勢は健康の原点

 

古代から現代まで、どんな民族でも踊りを楽しんでいることからわかるように、音楽にのって体を動かすことは、人間にとって本能的な快感! 社交ダンスには、異性とのスキンシップという要素もあれば、競技会なら人と競うという要素もある……つまり、人を老い込ませないさまざまな要素が揃っているのですね。なかでも、最大のポイントは姿勢がよくなること。そう、人を老いさせる最初の兆しは姿勢の崩れなのです。

同じ踊るなら、民謡よりも、背筋をキリリと伸ばして踊る社交ダンスのほうが、より大きな健康効果を期待できます。

 

■1日3分、文庫本を頭にのせる

 

最近、ふと気がつくと、お腹がストンと落ち、背中が丸くなってしまっていませんか?こうした姿勢は腹筋や背筋が弱くなった証拠。背中が丸いくらい、見た目がちょっと悪いだけじゃないかといわれそうですが、姿勢がよいか悪いかは、健康上も思いのほか大きな影響があるのです。

試みに、背筋をピッと伸ばしてみてください。その分胸が高く張り、胸の骨格が開くので呼吸が楽に、盛んになります。また、胴がまっすぐになるので、胃腸など内臓の配列も正しくなり、内臓の働きも改善されます。神経が通っている脊柱が真っ直ぐになり、その結果、神経の働きもよく、全身の機能の活性化もはかれることになります。

もちろん、ダンス教室に行かなくても、わが家でも手軽に、姿勢をよくする訓練ができます。訓練に必要なのは、文庫本一冊。これを頭にのせてみてください。本が落ちないようにすると、そっくり返って、後ろに倒れそうになるという人は、知らず知らずの間に背中がすっかり丸くなってしまっている証拠!要猛烈反省ですヨ。

さっそく今日から1日に3分、文庫本を頭にのせて、落ちないように座ったり歩いたりしてみましょう。やがて、3分を5分に伸ばし、10分に伸ばす。そのうちに、背筋をしゃっきり伸ばした正しく、健康的な姿勢が身についてきます。

 

■自分にラクをさせない

 

最近、老人ホームでちょっとした“えん坊現象”が起こっています。お年寄りたちが車いすにのりたがって困るというのです。

初めこそ抵抗があるものの、車いすは乗り付けると案外楽チン。なにしろ、自分は座っているだけで、どこにでも楽々移動できるのですから。

でも、こんな風に自分にラクをさせてしまえば、体力はどんどん下落の一途。大事なのは、自分にちょっときつめのハードルを与え、それをクリアするように努力する意思をもつことです。

エッセイストの下重暁子さんは、48歳になった時、なんとクラシックバレエのレッスンを始めたそうです。これも、自分にラクをさせたらダメになってしまう、という下重さんの固い決意から。50代近くなってのアン、ドゥ、トロワ……。でも、最初はほんの少ししか上がらなかった足がしだいに肩より高く上がるようになり、1年後には、発表会の舞台で、白鳥を踊ったというから立派です。

体は思っているよりずっと柔軟。自分にラクをさせるのではなく、いまよりちょっと背伸びをした目標に向かって鍛えると、だんだん目標に近づいていくものです。もちろん、若い時よりはちょっと余分に時間がかかるかもしれませんが……。

ちょっときつい。でも、がんばればまだなんとかなる、というくらいの目標に向かって体に課題を与える。これも、体力維持のために効果的な方法のひとつです。

 

■定点観測をする

 

毎年、誕生日に体力測定をするとか、同じコースのハイキングを楽しむというように、年に一度、だいたいの日を決めて、同じことを試みる習慣をつけることもおすすめです。人間には誰だって、自分に負けたくない。あるいは人より劣りたくない、という意地があるもの。去年できたことができないなんて悔しいとがんばることになり、結果的には、体力を何年間も同じレベルに維持できることになり、しばらくたってみると、年齢の割に、若い体力を維持できることになります。ただし一方で、年齢相応という言葉も忘れないように。“万年青年”ほど、怪我や大病になる確率が高いという調査結果もあります。

スポーツメニューや毎日の運動量は、自分の心づもりだけでなく、時々、専門家のアドバイスを仰ぎ、くれぐれも無理のないものにすることです。

「無理はしないが、努力はする」……。

これが、中高年からの体力維持の基本精神。中高年からの体力蓄財は、現状よりアップを目指すのではなく、現状維持を心がけることこそベストだと考えましょう。10年間体力のレベルを落とさなければ、10年後には、10年若い体力の持ち主になれるのです。

 

 

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