あなたの肥満は病院での治療対象に?

肥満をはかる指標にBMIがあります。体脂肪と最も相関している指標として認知され、今や体重計よりも同時に計測できる体脂肪計がメインになっている時代。日本の場合、BMI25以上は肥満と位置づけられていますが、現代医療における肥満治療はBMI30以上。BMI25と判定された人の半数が肥満を起因とする病気になっている事実もありながら、なぜ初期の肥満のうちに治療が始まらないのでしょうか。

 

■患者側にも医療者側にもメリットが?

健康診断で肥満と判定されるまでもなく、多くの肥満者は、減食したり、サプリメントを利用したりしながら、自助努力を行っているかもしれません。とくに女性の場合には、体重にナーバズになりつつ、過度なダイエットで健康を害する人も少なくありません。もし肥満と判定されたときから、医療保険適用の治療が可能ならば、しっかりした指導をうけつつ、経済的にもゆとりのあるダイエットができそう。当然、生活習慣病を未然に防ぐ効果もあり、医療費削減にもつながるのでないでしょうか。

■健康な肥満者は病気ではない?

もう10数年前から肥満学会では「肥満は病気!」と叫んできました。でも、医療側からみれば、肥満だけでほかに何の合併症もない場合には、BMI30以上でなければ治療対象にはなりません。つまり、肥満だけでは病気ではないのです。でもBMI30以上の肥満者は日本ではわずかに2~3%ですから、医療は多くの肥満という名の病人を見逃し、じっと生活習慣病の発症を待っているようにも思えます。医師の中には「BMI25くらいあれば、何ひとつの合併症もない人などマレなのだから、本気で治療しようと思うならば、肥満外来に受診すべきなのだ」という人もおり、統一した治療方針がとれないのは、肥満指導の診療報酬の点数がひどく少ないことにも起因しているのかもしれません。

■肥満だけがある「健康な人」だけが対象外

医療保険の治療が無力なのは、肥満だけがある「健康な人」(約半数)に対してのみ。BMI30以下であっても、その肥満によって引き起こされた合併症があったり、疾病の治療上、やせることが不可欠の場合には、十分に健康保険の適用範囲になり、そのときには、現代医療はおおいにその威力を発揮します。また、将来においてその肥満が重大な疾病につながる恐れがあるものに対しては、予防の対象として肥満治療が認められています。ただし、問題になるのは、その肥満が「将来において重大な疾病につながる恐れがある」ということの証明。そのため検査機器のそろった大病院では可能であってもクリニックレベルではむずかしい、などといった現実もあります。

それでも最近では、BMIの判定ばかりでなく、メタボリックシンドロームの検診プログラムのなかでも、肥満指導が採用されているので積極的に利用して、医療のお世話にならない健康は状態をキープしましょう。

 

 

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